基礎 /実践 /注文方法の基本|成行・指値・逆指値の使い分け
注文方法の基本|成行・指値・逆指値の使い分け
注文方法とは、売買の値段とタイミングを指定する仕方のことである。代表的なのは成行・指値・逆指値の3つで、チャートで見た水準にそのまま注文を置けるかどうかが、実践での使い分けを決める。3種の違いと、分析と執行をつなぐ手順を記述する。
Updated 2026.07.03
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01 — 注文方法の基本
注文方法とは、売買の値段とタイミングを指定する仕方のことである。代表的なのは成行・指値・逆指値の3つで、それぞれ約定の仕組みが異なる。成行は価格を指定せず現在値でそのまま成立させる注文、指値は買いなら安く・売りなら高くと有利な価格を指定して待つ注文、逆指値は指定した価格に達したら発注する注文である。まずこの3種が「いつ・いくらで成立するか」で分かれることを押さえるのが出発点になる。
3つの使い分けは、チャートで見た水準にそのまま注文を置けるかどうかで決まる。サポートやレジスタンスに水平線を引き、押し目で買いたい水準が決まれば、そこに指値を置く。トレンドがレンジを抜けたら追随したい水準が決まれば、その少し上に買いの逆指値を置く。すぐ建てたいなら成行で現在値のまま成立させる。分析で先に水準を決め、その水準に対してどの注文を対応させるかを後から選ぶ——この順番を固定すると、執行の判断がぶれにくくなる。ただし成行と逆指値は、急変時にスリッページで想定より不利な価格になることがあり、到達後の約定価格までは保証されない点に注意する。
そして実践では、エントリーの注文と損切りの逆指値をセットにするのが基本である。建てた瞬間から、どの水準で撤退するかは決まっているはずで、その水準に逆指値を置いておけば、相場が逆行しても機械的に損切りが執行される。成行で入り、同時に損切りの逆指値を置く——この一組を毎回の手順として持つことが、分析と執行をつなぐ最初の形になる。注文方法は、チャートで決めた水準を実際のポジションへ変換する道具にすぎない。
POINT
分析で決めた水準に、成行・指値・逆指値のどれで注文を置くかを対応させる。水準が先、注文方法は後という順番を固定すると迷いにくい。
注意 / WARNING
成行は急変時にスリッページで想定より不利な価格で約定することがある。逆指値も同様に、到達後の約定価格は保証されない。
用語 / TERM
逆指値=指定した価格に「達したら」発注する注文。損切りやブレイクの追随に使う。
02 — 使い分けの手順
1
成行で「今すぐ」約定させる
価格を指定せず、現在値でそのまま成立させる注文である。約定は確実だが、板の状況によっては想定より不利な価格になることもある。すぐ入りたい・すぐ出たい場面で使う。
2
指値で「有利な価格」を待つ
買いは安く、売りは高く、指定した価格以下/以上で約定させる注文である。押し目買いや戻り売りのように、有利な水準を待つときに使う。価格に届かなければ約定しないこともある。
3
逆指値で「損切り・ブレイク」に備える
指定した価格に達したら発注する注文である。保有中の損切りや、レンジを抜けたブレイクアウトへの追随に使う。方向が確定してから動くための仕組みである。
03 — 3つの注文の整理
注文約定主な使いどころ
成行現在値で確実に約定すぐ入りたい・すぐ出たい
指値指定価格で約定(不成立あり)押し目買い・戻り売り
逆指値指定価格到達で発注損切り・ブレイクの追随
“ チャートで水準を決めたら、その水準に注文を置くだけだ。分析と執行は注文方法でつながる。
04 — よくある質問
初心者はどの注文から覚えればいい?
まず成行と、損切りの逆指値をセットで覚える例が多いとされる。成行で確実に建て、逆指値であらかじめ撤退ラインを置いておく形である。指値は有利な価格を待つ注文なので、成行と逆指値に慣れてから加えると整理しやすい。
指値はなぜ約定しないことがある?
指定した価格に相場が届かなければ成立しないためである。買いの指値なら価格がそこまで下がらず、売りの指値なら上がらなかった場合に、注文は残ったまま約定しない。有利な価格を待つ引き換えに、機会を逃すこともある取引だと考えられる。
逆指値と指値はどう違う?
指値は有利な価格で待つ注文、逆指値は不利方向の価格に達したら発動する注文である。買いなら、指値は現在値より安い価格、逆指値は現在値より高い価格に置くのが基本となる。目的が「有利に待つ」か「方向確定に備える」かで役割が分かれる。
成行は損なのか?
確実に約定する代わりに、スリッページで不利になることがあるとされる。板が薄い銘柄や指標発表時など、価格が動きやすい場面ほど差が出やすい。確実性を取るか価格を取るかのトレードオフであり、一概に損とは言えないと考えられる。
KEY TAKEAWAYS / まとめ
01注文方法は成行・指値・逆指値の3つが基本で、約定の仕組みが異なる
02チャートで決めた水準に、どの注文で置くかを対応させて使い分ける
03エントリーと同時に損切りの逆指値をセットで置くのが実践の基本
注文を使い分ける手順
- すぐ約定させたいなら成行
- 有利な価格を待つなら指値
- 損切り・ブレイクは逆指値
- エントリー前に損切りの逆指値も置く
分析と執行をつなぐ
水準の決め方と、その水準に注文を置く準備を、関連記事で順に確認しよう。
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